秋色のおくりもの

秋色のおくりもの

私が恋した透さんは“ご近所のお兄さん”。やさしくて賢くて、憧れの人。彼は京都の大学に進み地元を離れたけれど、柿農家のひとり息子として、秋には必ず帰省して収穫を手伝っている。私が畑の前を通ると、いつも優しく呼び止めて、柿の実をひとつ渡してくれる。大切な宝物。受け取るたびに募る恋心。でも、彼は10も年上で、私は“ご近所の子供”なのだ。透さんに見合い話があるらしいと母から聞いたのは19歳の秋。私は何も考えず、彼のもとへ駆け出していた――

この作者さんって、このブログでも紹介している東野君の特別と同じ方ですが、すっごく文章が素敵なんですよね。
ふじたに創作小説集という自サイトももってらっしゃるんですが、ほんわかとした短編がたくさんあり、オススメです!
この作品も全3話ですぐ読めるので、ぜひ。完結済

Steel Life

Steel Life

ビールバーで働く山岡菜摘は、実家の町工場の経営不振に頭を悩ませていた。それを救おうと手を差し伸べ たのは、バーの常連客である、二十歳も年上の会社社長・森本だった。工場の業績チェックのため、森本の部下で、森本の娘の婚約者でもある毒舌男・菊池が工場へとやって来て…。

出だしだけだと、シンデレラストーリーかと思いきや、違うんですよね。愛を信じていない男って設定も、王道といえばお王道だけど、今回は二人ともかなりひねくれています(笑)そんなに長くなく、そのわりに盛り上がりもあり、面白かったです。完結済

北風を、顔で受けても

北風を、顔で受けても

日本中が熱に浮かされたような、あの時代。バブル真っ只中の小娘たちは、自分たちのことにしか興味がなかった。お嬢さんブランドを身につけ、男を財布とアクセサリー扱いし、親の財力を自分の手柄のように勘違いした。――価値観の修復が生む恋と、生活の変化。冷たい風を顔に受けても俯かないで歩けるほどに、強くなれ。幸福は、与えられるものじゃないのだ。バブル期を背景に展開する、一種の成長記録。

うーん、まるで文学作品のようです。一人の女性の人生記とでもいうか。うまく説明できないけど素敵な作品でした。更新を追いかけていて、ようやく完結しました。
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遥香咲哉

Author:遥香咲哉
息抜きで読み始めたネット小説にすっかりはまり寝不足の今日この頃です。

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